産んでこの子が幸せになれるのか悩んだ末に

こんにちは ブックライター市川弘美です。

NHKの「病院ラジオ」という番組をたまたま見ました。病院にスタジオをつくりその病院に来る人がゲストになり、病院じゅうにラジオがライブで流れる番組です。ホストはサンドイッチマン、舞台は日本一赤ちゃんが生まれる年間およそ3500人が産声を上げる熊本の病院でした。

ゲストの一人、シングルマザーで子供を産み育てている女性の話は、涙なしには聞くことができませんでした。身ごもった時は産みたいと思いましたが、この子が幸せになるには養子縁組がいいのではと考え、そのように手はずをしていました。女性の両親も養子縁組がいいと言っていたとのことでした。

でも、実際に産んで、やっぱり自分で育てようと一緒に実家に帰ったそうです。そして、今でもまだ、本当にこれが子供が幸せになる道なのだろうかと、迷いながら子育てをしていると話していました。

切ないですね。最初に病院に来た時は「助けてー」という思いだったそうです。こうして声をあげて実際に病院に来て助けてもらえるシングルマザーはどれほどいるのだろうかと。声をあげられる人はほんのわずかで、悲しい事件が後を絶ちません。

人は誰しも、人には言えない自分だけで背負う苦しみを持っていると思います。その苦しみを少しでも軽くできたり、声をあげられない人のわずかな声を受け入れて、助けようとする社会であってほしいと思います。

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