人と会うということ~リアルとオンライン、あなたはどっち?~

何かを選択するいうは、何かを捨てることじゃ
NHK朝ドラらんまんで、主人公の祖母役・松坂慶子さんが言うセリフです。心に響き、何週間も経った今でも忘れられません。

日本でコロナが本格的に広まったのが2020年の春。もう3年以上前のことです。”蜜を避ける”を強いられ、密どころかおよそ3年ものあいだ家族でさえも会うことが難しい状況でした。

イベントや講座、交流会もZoomが普通。ライター業ではオンラインの取材が当たり前に。書籍1冊つくるのにも、著者様や編集さんとは終始ZOOMで取材や打ち合わせをし、刊行まで至ることもありました。取材の移動時間が全くないのは、とてもありがたいことでした。
「やっぱりリアルで会わなければ」とおっしゃってくださって取材に行かせていただいたこともありました。

個人的にはオンラインの恩恵も受けたうえで、どこかしら欠乏感を否めなかったので、今年に入って人と会う機会が増えて、なんだか深く呼吸ができている感覚です。

便利を選択し多くのものを得て、私たちはきっと何かを捨ててきたのだと思います。速いことや時短が、いいこと一辺倒に考えられている世の中に抗いたくなるのは私だけでしょうか。

いつもは車で走る道を歩いてみると道端の草花に気が付くように、急ぎすぎてしまった道を、これからの道を、時にはのんびり歩いてみたい気がします。緩急や余裕が、豊かに生きるためには必要だからです。

この3年間の穴埋めをすべく、今年後半から来年以降はオンラインで親しくなった方に会いに行きたいと思っています。お世話になった方たちに、直接会って感謝をお伝えしたいです。

インターネットを使わなかった頃に戻りたいとは思いません。明日の月曜は大切な人たちとZoomで打ち合わせです。

人生の最期に備えて、大切な人へ愛と感謝を伝える手紙
>>>『
65歳になったら書いておく エンディング・ラブレター

※エンディング・ラブレターは市川弘美の登録商標(登録番号:登録第6687892号)です。

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