坐忘/孤独との向き合い方

こんにちは 市川弘美です。

一人で仕事をしていると、孤独を感じることがあります。ライター、イコール孤独な職業という意味ではありません。時々は孤独を感じるということ。私だけではなく、ほとんどの方が大なり小なり孤独を感じる経験はあると思います。

そこで今回は、どうすれ孤独を和らげることができるのかについて、私なりの考えをお伝えしていきます。最後にタイトルの禅語「坐忘」についても、孤独とのつながりについて解説します。

まず、孤独とはどのような状況なのでしょうか。

孤独とは一見、世界で一人きりになった自分が、何もかもすべてを失くしたことのように思われます。

しかし実は、人は、背負いきれない荷物を背負ったとき孤独を感じるのだと私は思います。自分の周りが荷物でいっぱいになり高く厚い壁ができているために、周りが見えなくなっているからです。この高く厚い壁をつくっている荷物を一つひとつおろしていけば、周りが少しずつ見えてきて、孤独が和らぐのです。

たとえば、
「やることがたくさんあり過ぎるのに、動けない」
「忙しいのに、思うようにいかない」
「こんなにやっているのに、満たされない」

もしもこんなふうに感じているなら、今あなたは、誰にも助けを求めることなく、すべて一人で荷物を背負っている状況。つまり、孤独を感じています。何も失くしてはいません。

むしろ、仕事、子育て、介護、ペットの世話など何もかもを一人で抱え込んでいるでしょう。

頭の中はあれもこれもと考えて、やることは沢山あるのに、何から始めていいか分からず動けていません。心は深く沈み、悲しみ、怒りなどネガティブな感情であふれかえっています。頭と心の中が、一人で抱えるには大き過ぎる、重た過ぎる荷物でいっぱいということです。

荷物を一つひとつ取り除くことができれば、少しずつ周りが見えてきて孤独が和らぐはずです。

どうやって荷物を取り除けばいいか?

私がおすすめする方法は、「瞑想」と「ノートに書く」ことの2つです。他にも誰かに胸の内を話す、リフレッシュする、一人の時間を持つなど方法はあります。が、今すぐにできるのはこの2つ。

今回は、瞑想についてお伝えします。

マインドフルネスという言葉が日本に入ってきて、どのくらい経つのでしょうか。瞑想は簡単に言うと「座って目を閉じてすごす」こと。YouTubeの誘導瞑想や落ち着ける音楽を流しながら、またはBGMは何もなしで、5分か10分ほど座って目を閉じます。

瞑想をすると「スッキリする」ことを経験している方は多いと思います。「目を閉じて5分だけ座る」ことで、頭や心が抱えているものが多少は取り除かれ、孤独を和らげることができるでしょう。

瞑想だけで癒されるなんて、そんな単純なものではないと言う人もいると思います。けれども、荷物を少しでも減らさないまま進もうとすれば、やがて本当に止まってしまうことになるかもしれません。

そうなる前に、小さい効果ながらも今すぐにできるなら、やったほうがいいというのが私の考えです。続ければ効果は少しずつ大きくなることが期待できます。

タイトルの「坐忘(ざぼう)」とは、正座して自分を含めた一切のことを忘れるという意味。茶席の掛け軸でよく見られる禅語の一つです。禅語の本来の意味は、知識、煩悩や分別、道理といったものをすべて捨て去るということ。

日本古来からある教えは、座って静かに過ごせば、何かしらを忘れる、頭から無くすことができることを私たちに教えてくれます。最先端のテクノロジーにさらされている現代だからこそ、いにしえの原点に戻ることが、自分らしい自分を取り戻せる一つの方法なのでしょう。

 

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