こんにちは 市川弘美です。
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エンディング・ラブレターは「長い間、ありがとう」の感謝の手紙です。なぜ、人生の最期に大切な人へ送るメッセージは「手紙」なのでしょうか。
ビデオでもない、音声でもない、手紙であることには理由があるのです。
それは、手紙はやはり、もらって嬉しいからです。
ポストに手紙を見つけた時の喜び、封を切るときの期待、つづられた文字を読みながら感じる自分への思いやり、選んでくれた便せんや封筒の可愛さ綺麗さ。どれをとっても手紙は嬉しいものです。私自身は物心ついたころから手紙を書き、むかしは文通する相手からの手紙を、首を長くして待っていたものです。
もし遺された人が手紙を受け取ったなら、それは故人とコミュニケーションができるツールになります。手紙はいつでもすぐに取り出せて、繰り返し繰り返し読めます。読みながら、故人への思いがわき、故人からの思いを受け取る時間をもつことができるのです。
メールやチャットの時代に、手紙を書く人は少なくなりました。今の時代、メッセージを伝えるのには、動画もあります。ただ私は、「動画よりも手紙はここがいい」とか動画と比べることはありません。それぞれの良さがあり、選ぶのは自由だからです。
家族や親友へ、人生の最期に伝えたいことは何ですか?
愛と感謝の気持ちを手紙につづれば、受け取った人は喜び、何度も読み返すでしょう。