こんにちは
ブックライター 市川弘美です。
オンライン化に向けて、電子書籍の出版をお考えのかたが増えています。
「電子書籍は、実際にどうやって作るんですか?」というお問合せもいただいています。
そこで今回は、電子書籍の作り方について、
(1)電子書籍を作るための準備
(2)実際の制作
(3)電子書籍の販売・提供
の3つの流れに分けてご説明してまいります。
(1)電子書籍を作るための準備
①電子書籍の出版決定!
まずは、あなたが「電子書籍を出版する」と決めます。
②電子書籍を出版する目的を決める
何のために電子書籍を出版しますか?例えば、
・ブランディング
・プロモーション
・お客様へ役立つ情報を提供して喜んでもらいたい
・メルマガでの無料オファーとして
・広告媒体として
電子書籍を作ることがゴールではなく、それを使ってどうしたいのか、何のために電子書籍を作るのかを決めておきましょう。目的によっても、内容が変わってきます。目的をはっきりさせておくことで、電子書籍をいっそう有効活用でき、ビジネスの発展につながります。
③あなたのプロフィールを棚卸しする
電子書籍の内容を決める前に、あなたのプロフィールを棚卸ししましょう。これまでの経歴、実績、強み・弱み、印象に残る経験なども、すべて書き出してみます。会社員の経験があるかたは、会社でどのような業務に就いていたかも入れるといいでしょう。あなたの積み上げてきた経験やノウハウが、電子書籍のコンテンツとなります。
(2)実際の制作
④電子書籍の内容「企画」を練る
電子書籍の内容について詳細に決めていきます。例えば、
・あなたの電子書籍は、どのようなことで困っている人に役に立つか。
・その人に、どのような内容を、どういう順番で伝えるか。
・どのくらいのボリューム(文字数またはページ数)にするか。
などです。
いわゆる「企画」の部分で、「出版社に企画を通す」という表現を聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか。
書籍の「企画」とは、読者ターゲット、コンテンツ、章構成など、書籍を作るうえでベースとなる考え方やコンセプトのことです。原稿の執筆は、この「企画」に沿って進めます。
⑤原稿執筆に参考となる資料をそろえる
・セミナー、講座、講演のレジュメなどご自身で作られたもの
・一般の書籍
・その他 参考にしたい資料
いざ、原稿を書き始めてみると、調べたいことや、過去の資料が必要になることが多々あります。あらかじめ準備をしておくと、執筆がスムーズに進みます。
⑥原稿を執筆し、体裁を整える。
④で決めた企画に沿って原稿を執筆します。
執筆が終わったら、デザインとレイアウトです。
⑦原稿のデータファイルを電子書籍のファイル形式に変換。
執筆した原稿を、読者がインターネット環境でダウンロードできるファイル形式に変換します。
ファイル形式は、以下のいずれかの形式から選べます。
・Kindle
・note
・PDF
・ePub(※1)
※1)ePub(イーパブ)
電子書籍ファイル形式の1つです。ePub形式の電子書籍では、動画や音声をそのままページに入れ込むことができたり、図表や画像を自由にレイアウトできたりします。また、表示の大きさや表示する箇所を変えることもできます。このように比較的自由度の高い、電子書籍ファイル形式の1つです。
(3)電子書籍の販売・提供
⑨有料で販売、または無料で提供
・有料:Amazon、販売サイト、独自の販売チャネル(ブログ、メルマガ、ホームページなど)
・無料:Amazon、ホームページ、メルマガ、ブログ、SNSなど
この記事では、電子書籍の作り方を
(1)電子書籍を作るための準備
(2)実際の制作
(3)電子書籍の販売・提供
の3つの流れに分けてお伝えいたしました。
このように、電子書籍を作る目的のもと、企画を決め、原稿を書き、デザインにレイアウトして、電子化します。それをどのような形態により、有料で販売するのか、無料で提供するのかは、著者ご自身で自由に決められます。
電子書籍は、あなた自身のメディア「自分メディア」の1つとして、お客様の「信頼」を得るパートナーとなります。