継続は力なり

「継続は力なり」を実現する方法~35年間茶道を続けられた秘訣~

今年こそは、今月こそは、と決意してもすぐに気持ちが冷めてしまいます。
気持ち、つまり気分に頼っていては、継続は難しいのです。

では、どうすれば継続できるのか。
今日は私が35年間続いている「茶道」について、続けられている秘訣をお伝えします。

「それなら、私も続けられる」と皆さんに感じていただけるノウハウです。

最後に、継続して何が「力」になっているのかも合わせてお伝えします。

茶道が続いている秘訣は3つあります。

1)ちょっとだけ頑張る

続けるためには「ちょっとだけ頑張る」ことです。

頑張らないでいいとか、頑張らなきゃいけないものは好きじゃないとかよく言われます。が、私は茶道が好きだから頑張ります。

いやだな、と思っても今日は稽古に行く。今日は休みたいな、と思っても「とりあえず」行きます。

すると稽古が終わり帰るころには、「やっぱりお茶っていいわ」となるのです。稽古に行く前に、いやだなーと思ったことは、すっかり忘れています。

もしも稽古が終わって「やっぱりこなきゃ良かった」と後悔することがあるなら、無理して続ける必要はないでしょう。

2)やめても再開する

3日坊主になっても、問題ありません。再開すればいいのです。

茶道は、結婚のときと出産のときに、それぞれ一旦やめました。結婚では、引っ越しで半年ほど休み、引っ越し先で新しい先生に弟子入りしました。結婚で一旦やめると、再開しない人が多いと思います。でも、茶道の先生は全国各地、アメリカやハワイ、ヨーロッパなど世界中にいらっしゃいますので続けられるのです。

出産では2年ほど休みました。息子が2歳になったころ、夫に預けて(押し付けて)、土曜日に稽古を再開しました。

一旦やめたものは、また再開することができます。
特に習い事は、一度身についたものは、よっぽどのことがなければ体に染みついて、稽古を再開すれば体がおぼえています。自転車と同じです。

時間が空いてしまったから、もう下手になったので恥ずかしい。
そう感じるなら、初心にもどって稽古を再開すればいいでしょう。

この「再開する」は続ける一番のポイントかもしれません。朝5時起きやウォーキングなど、3日坊主で終わっても、また始めればいいのです。

3)宿題がないものを選ぶ

私は、大人になってからの習い事に宿題がないものを選んできました。
茶道の他には、香道とフラワーアレンジメントを習いました。

茶道や香道は、「点前の順番を覚えなくてはいけない」イメージがあると思いますが、それは大きな誤解です。覚えるのには何十年という月日がかかるくらい、色々な点前や作法があります。

また、覚えることは、稽古の「目的」ではないので、何が何でも覚えなくても大丈夫。私の場合は習い始めて20年くらい過ぎて、自分に余裕が出てきたころ、教書で予習をしたり家に帰ってノートに書いたりするようになりました。

茶道の稽古は、宿題がなくて、道具もいらなくて、「懐紙・服紗・扇子・ソックス」だけを持って身一つで行けばいいので続けられたのだと思います。終わって帰るときも手ぶらです。もちろん普段の稽古は洋服です。

 

継続のためには、
1)ちょっとだけ頑張る
2)やめても再開する
3)宿題がないものを選ぶ
以上3つでした。

「何よりも好きだから」だけでは続けるのは難しいと思います。
私のようにサボりたい性質の人はとくに、ときには多少無理をしたり少し頑張ったり、やめても最初からやり直すことも必要です。

そして、35年間続けてきて私の力になっていることは、数えきれません。
・師や弟子仲間との出会い
・古い新しいを含めて茶道具の素晴らしさを知れたこと
・日本の伝統文化の知識を積み重ねられたこと
・茶道が発展してきた時代背景など歴史を学べたこと
・茶道で身についた立ち居振る舞いは、一生の財産。一度身につくとどんなことがあっても、離れていくことはないからです。

知識も作法も「身につくこと」がすなわち、「継続は”力”なり」の一番大きな力だと思っています。

35年というのは年齢を重ねているから、数えられる年月でもあります。

何かを継続すれば、それは必ず得難い力になるはずです。

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