こんにちは 市川弘美です。
人口減少社会を迎え、「孤独」は高齢者に限らず社会の課題になりつつあります。孤独を全く感じたことがない、という人はほとんどいないでしょう。
孤独が癒される、または孤独から解放されるためには、人と関わる必要があります。関わるとは、ただ店員と客のように会話をするだけではありません。心と心の交流があって、本当の意味で関わると言えます。
孤独になると視野が狭くなり、世の中の誰も信じられないといった極端な考えに陥りがちです。孤独とはそれだけ悲しく苦しいものです。ですが生きていくためには、また子供を持っていたりすると、孤独になってばかりもいられないのが現実です。では、どうすれば孤独から解放されるのでしょうか。
今回は、私の体験を交えてお伝えしていきます。
私は18歳から27歳までひとり暮らしをしていました。18歳で倉敷の片田舎から神戸に出てきて、街を歩く人みんながおしゃれでキラキラ輝いて見えました。それに比べて自分はなんてダサイんだろう…と孤独でした。ひとりぽっちだと感じていました。
そんなとき支えてくれたのは、部活の仲間、クラスの友達、故郷の旧友、そして茶道の仲間たちでした。今思うと彼女たち彼らがいてくれたから、私の孤独は癒されたのだと分かります。
子育ても孤独でした。40歳目前での出産は不安だらけで、それまで会社員だった私は地域に知り合いもいません。毎日泣きじゃくり癇癪を起こす子供を持てあまし途方に暮れました。
あのとき支えてくれたのは、地域福祉センターや児童館のアドバイザーの人たちでした。何を言うでもなく、ただ私たち親子を見守ってくれていた気がします。
渦中にいるときは必死なので、後になって分かることのほうが多いです。孤独になると、救ってくれるのはやはり「人」なのだったというこを。
ただ、手を差し伸べてくれる人はいますが、自分を孤独から解き放つのは、自分自身です。
今ではコミュニティという言葉がすっかり社会の共通語となり、部活やクラス、茶道教室や子育てサークルなども、今で言うコミュニティでした。私の大事な居場所だったのです。これも今になって分かることです。
「人は居場所を間違えると不幸になる」と本田健さんのご著書で読んだことがあります。この場合の居場所とは、所属するコミュニティだけではなく、生きる場、生きる道なども指していると思います。
コミュニティ=居場所は持続可能でなければ意味がありません。持続可能であるために必要なことは3つあります。
1.社会性(社会にとって良いこと)
2.独自性(自分らしさ、専門性が発揮できること)
3.経済性(持続可能のため必要なこと)
(※1)
社会が良くなり、当事者が自分らしさを発揮できること、そして経済的な持続性。この3つのどれが欠けても長くは続かないでしょう。3つが叶う持続可能なコミュニティに興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
これまでコミュニティをつくって既に持っている人、またはこれからコミュニティをつくりたいと考えている人も、ぜひこちらをクリックしてくださいね。
※1)「1億総コミュニティリーダー時代へ!!誰かが誰かの居場所になるあったかい社会をー!」より引用