こんにちは、ブックライター 市川弘美です。
出版したいけど、本のような長い文章を書いたことがないので、原稿が書けるかどうか不安に思っていたり、自分の文章に自信がないと感じてたりしているかたも多いことでしょう。
そして、どのくらい書けばいいのか見当がつかない!かもしれません。
そこで今回は、『出版を考えているが「文章が苦手、自分の文章に自信がない」』というかたへ、必ず上達する文章の練習方法をご紹介します。
書店に並んでいる本の原稿を実際に書いてきた市川が、書籍d原稿執筆に向けての練習方法をお伝えします。練習方法とは、
(1)紙に印刷された活字を読む
(2)文章を写す
(3)自分で文章を書いて発信する
この3つの練習を繰り返すことで、文章は必ず上達します。
記事の終わりに、本の原稿のボリューム(文字数、ページ数)についても説明していますので、ぜひ合わせてお読みください。
(1)紙に印刷された活字を読む
「読む」インプットを先にするというのも1つの方法です。
まずは、読むこと?と思われたかたも多いと思います。
書くことばかりに気をとられてしまいがちですが、「書く」アウトプットの前に「読む」インプットをしてみてください。空っぽのコップを、逆さにしても何も出てきません。先に水を入れましょう。
ところで、毎日スマホやパソコンの画面でニュースを読んでいるので、文字はたくさん読んでいます。ですが、「紙に印刷された活字」を読むことを意識します。
科学的根拠は私にはわかりませんが、画面の文字と紙の文字とは、インプットのされかたが違うと、強く確信しています。スマホは画面が小さく視野が狭くなること、紙にインクで印刷されたものは立体的な文字であること、などが紙が良い理由として想像できます。
電子書籍の出版であっても、人に読まれる文章を書くなら、「紙に印刷された活字」を読むことをおすすめします。
身近にある本や新聞、興味のある専門書など、好きなものを読む楽しい時間にしましょう。
(2)文章を写す
今度は、本や新聞の文章を写します。手書きが一番いいですが、パソコンでもOKです。私はいつもパソコンです。文章をそのまま、写経のように写すだけです。
「何を書いていいか分からない」というかたは、誰かの文章を書き写すのも、十分に練習になります。
「習字」では、最初は先生が書かれたものを左に置いて、自分の半紙にそれを見ながら練習をします。
書籍をはじめ印刷されたものは、多くのプロがチェックしている、品質保証された文章です。「こんな文章を書きたい」と思える本を1冊選べば、書き写すモチベーションが上がります。
「文章を写す」は、インプットとアウトプットの両方を同時にできて一石二鳥です。
(3)自分で文章を書いて発信する
いよいよ、自分の言葉で文章を書きます。
「発信」=「人に読まれる」ことなので、ここを乗り越えれば、本の原稿執筆にグッと近づきます
(1)紙に印刷された活字を読む
(2)文章を写す
この2つで、インプットもアウトプットも既に経験していれば、自分の文章をアウトプットすることへの抵抗が少なくなります。
書く内容は、日記、散歩で感じたこと、家族と話したこと、一日の出来事、テレビでやっていたことなどが書きやすいですね。
難しく考えなくてもいいと思います。自分の文章にルールを作る必要はありません。
手書きでもパソコンでも、どちらでもOKです。
パソコンをお持ちでなければ、最初はスマホから始めて、途中でパソコンへ移行するのでも良いでしょう。
「発信」は、ブログ、Facebook、ツイッターなどを使います。
ここまでは、必ず上達する文章の練習方法について、お伝えしました。
最後に、出版をお考えのかたに「本の原稿は、どのくらいのボリュームを書く?」という疑問にお答えします。
「紙の書籍」と「電子書籍」とで、原稿のボリューム(文字数とページ数)がちがいます。
・紙の書籍
1冊の原稿で、約10万文字を執筆します。
10万文字というと、400文字原稿用紙x250枚です。
1日に原稿用紙1枚を、週6日のペースで書いて、1年弱。
1日に原稿用紙2枚なら、週6日のペースで半年です。
原稿に半年かけることは、現実的ではありませんので、2~3カ月の執筆期間となります。
・電子書籍
電子書籍は、ボリュームに「きまり」がありません。
文字数、ページ数ともに自由に決められます。
内容はもちろん、十分に吟味して構成を立てます。そこそこのボリュームも必要ですし、伝えたいことが沢山あるかたは、文章をたくさん書くことが求められます。
このように、紙の書籍と電子書籍では、文字数、ページ数についてのルールが違います。
いずれにしても、書籍の原稿、「文章を書く」ことは同じです。
コロナ自粛で時間に余裕があるかたは、今こそ文章を練習するチャンスです。
忙しいかたは、1日10分、時間をとってみてはいかがでしょう。
(1)紙に印刷された活字を読む
(2)文章を写す
(3)自分で文章を書いて発信する
3つで1セットではなく、どれか1つだけで、文章の練習になります。
「文章の上達は、数を書くこと」というのがテッパンセオリー。
「読むインプット」と「書くアウトプット」を好きなジャンルの本を使って楽しく繰り返すことで、文章は必ず上達します。
まずは、このブログを閉じたあと、手元にある本や新聞を、読んだり写したりすることから始めてみてください。
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