言葉で未来をつくる 市川弘美です。
私がライターになったきっかけたや、大変だったことや出版のことなど、連載でお届けしています。
【これまでのお話】
●第1話「人生を変えたひと言」
●第2話「「感謝」尊敬するライターの先輩たち」
●第3話「ライターって「書く仕事」かと思ってた!」
●第4話「順風満帆なわけなくて」
●第5話「1冊の本ができるまで/影も形もないところから書籍にり読者の手元に届くまでのプロセス」
●第6話「出版企画書とは」
第7話の今回は、「ゴーストライターの本当の仕事」と題して、私のゴーストライターという仕事への思いをお伝えします。
ゴーストライターという言葉に、多少なりとも抵抗を感じる方もいるかもしれません。ネガティブなイメージが世間には多いようですね。
私自身は、ゴーストライターであることに誇りを持っています。
素晴らしい商品やコンテンツを持っているのに、「お金がかかる」、「文章がにがて」、といった理由で、本にならないのはもったいない。その本で救われる人はたくさんいるはずです。
著者と読者の架け橋となって、著者の思いを読者に届けるこの仕事は、意義あるものだと自負しています。

言い換えるなら、メッセンジャーとなって、著者が大切にしていることや自分の中にある思いを、読者に届ける仕事です。
メッセンジャーになるために、著者の話をまずは聞くことが何よりも大事。その中から本質を見出します。思いや願いなど、著者の中にあるものを文章にします。

その時に、私の文章は個性が無いことが、私の強みなのです。
私がライターになったきっかけは「文章に個性が無いから、ライターに向いている。ライターやってみない?」とライターの先輩に言われたことです。あれから10年、続けているこの仕事が大好きです。