私がライターになったきっかけや、この10年のライターとしての活動について、連載で綴っています。
【これまでのお話】
●第1話「人生を変えたひと言」
●第2話「「感謝」尊敬するライターの先輩たち」
●第3話「ライターって「書く仕事」かと思ってた!」
今日は、「順風満帆ではない、ライター業」と題して、忘れられない大失態をお伝えします。
原稿を納品すると、もちろん納品先にチェックしていただきます。納品先とは、私に原稿作成を依頼してくださった方や会社です。修正がゼロの原稿は、たぶんあまり無かったと思います。何かしらの赤入れがはいり、それは当たり前でもあると、私は思っています。もちろん、チェックしてくださる方の手間が最小限になり、そのままOKをもらうくらいの完成度を、自分に課しています。
ライターになって10年足らず、もちろん順風満帆だったわけではありません。ある書籍原稿を提出したら、赤が入って返ってきました。ここまではいつもの流れ。その中には「ライターはこの話を分かってない!」旨のコメントが、印刷文よりも大きな赤字で書かれていたのです。
私も鋼のようなメンタルを持ち合わせているわけではないので、心が折れそうになりますが、それよりも未熟な自分が情けなく、そして申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そんな私でも、修正してねと返してくださって、書かせてもらえることに感謝しながら、必死で考えて修正をしました。
いろいろあっても忘れてしまう私ですが、この原稿だけは、書かれた赤い文字が脳裏に焼き付いているくらい、記憶に残っています。
仕事って、うまくできて当たり前。何なら期待される以上のものを提供して当たり前。それでも人間は失敗したりうまくいかなかったりすることもありますよね。失敗から学ぶことは大きいというけれど、本当にそうです。
私はさまざまなメディアの原稿を書いていますが、メインの仕事は書籍の原稿執筆代行です。
次回は「1冊の本ができるまで」の流れを分かりやすくお伝えします。
お楽しみに!