文章力を落とさないために、プロライターが普段からやっている7つのこと

私はライターになってから、文章力を落とさないため、言葉による表現力を育てるために、次の7つのことを意識して普段からやっています。

1)絵文字を使わない
2)当て字を使わない
3)形容詞を使わない
4)そして、また、などの接続詞を多用しない
5)〇〇過ぎる、〇〇しかない、を使わない
6)~~~ですが、〇〇です。を使わない
7)言わない。想像してもらう

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1)絵文字を使わない
ライターになった10年前、私をライターに導いてくれた先輩に言われました「絵文字は使わないように。文章力が下がるから」と。当時の絵文字とは、「(^ ^)/」、「(*^^*)」、「\(//∇//)\」、「o(^o^)o」」などの記号を組み合わせて書く絵文字でした。今は画像のような文字が絵文字の主流ですね。
いずれにしても、私はほとんど使いません。使うのは毎日やり取りをするくらい親しい人とのあいだだけです。ビジネスで使うことは、ほぼありません。
絵文字に頼ることで、文章力・表現力が下がるというのは、うなずける話だなと納得して、言われて以来、使わないようにしています。今では、使わない方が私にとってはラクになりました。

2)当て字を使わない
志事(しごと)、顔晴る(がんばる)、最幸(さいこう)、輝業(きぎょう)などなど。
これらの当て字・造語を、私が使わない理由は、「読みにくい」からです。文章力を下げないためにも使いません。

)形容詞を使わない
美しい、きれいだ、美味しい、などの形容詞はあまり使いません。Facebookではよくありますが、原稿ではほぼ無いと思います。セリフに「なんて美しいんだ」というのはあるかもしれませんね。
美しいものを、「美しい」という言葉を使わないで表現する方が、美しさが伝わり美しく感じられる。それが文章だと学びました。奥が深いですね。

3)そして、また、の接続詞を多用しない
接続詞を多用すると、かえって脈略の無い文章になります。読みづらく、わかりにくくもなります。1段落(5~7行くらい)に1個以上は使いません。

5)〇〇過ぎる、〇〇しかない、を使わない
「美し過ぎる」では本当の美しさは伝わらないし、きれいな日本語とは言えない、というのが私の考えです。普段から使わないことで、美しさをどう表現するかを考えるわけです。

「感謝しかない」。あえて言えば、私が一番違和感をもつ表現です。本来「〇〇しかない」というのは、「〇〇がわずか」「少ない数(1個)しかない」という意味。今では特にSNSで市民権を得た「〇〇しかない」というのを、使うのに抵抗があるのは、古い考え方だからかもしれません。

6)「~~~ですが、〇〇です」を使わない
「空は曇っていますが、傘をもって出かけると良さそうです」朝のテレビでアナウンサーがこんなセリフを言うと、「ちゃうやん!」とツッコミを入れたくなります。「空は曇っているので、傘をもって出かけると良さそうです」やんね?と。「~~ですが」の後は逆説がきますので、「今は空は曇っていますが、午後には晴れそうです」なら納得。

7)言わない。想像してもらう
「美しい」と言わないで美しさを表現して、読者に「きれいだな~」と感じてもらうこと。これ、重要なんです。読者に感じてもらうということは、読者の心に自ら感情が湧いたということ。すると、記憶に残ったり行動に移してもらいやすくなります。言わないで感じてもらうのは、実際はかなり難しいです。

以上の7つです。100人中99人をテキにまわしそうな発言もありますが、正直に書きました。これはあくまで、私の考えで私自身がやっていることなので、「こうするといいよ」というものではありません。

もう一度まとめますね。

1)絵文字を使わない
2)当て字を使わない(志事、顔張るなど)
3)形容詞を使わない
4)そして、また、などの接続詞を多用しない
5)〇〇過ぎる、〇〇しかない、を使わない
6)~~~ですが、〇〇です。を使わない
7)言わない。想像してもらう

こうして改めて書いてみると、「やっていること」というより、「やらないこと」ですね。
もしもどれかがピン!ときたら、実践してみてくださいね。

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