書籍は基本的に「1冊で1テーマを伝える」です。
こちらの記事>>>にも書いたので繰り返しになりますが、
塾の先生が「成績アップ本」を出版する場合、
◎「集中力」「塾選び」「母親の声かけ」「コーチング」と様々な切り口で1冊の本にまとめると、
ー>どれも実践できないし、途中でムリと思って読むのをやめてしまうかもいれない、残念な1冊に。
◎成績アップ本を「集中力」という1つの切り口に絞って、集中力をつけて成績アップする1冊にすると、
ー>分かりやすくて、これならできると希望が持てる1冊に。
なります。
どちらが、読者にとって役に立ちありがたく、そして売れる本になるかは明らかです。
その違いを見ていきましょう。
・切り口を一つに絞ることで、分かりやすくなる。
「分かりやすい」というのは、もしかしたら本をつくるうえで一番大切なことではないでしょうか。
どんなに素晴らしい内容でも、読んだ人に分かってもらえなければ意味がないとさえ、私は考えています。
分かってもらえなければ、読者の時間を奪うだけの本になってしまいます。それはゼッタイ避けなければいけません。
本は「分かりやすい」ことが大前提だと考えます。
・今ある本がそう。
理由にならないようで、しっかりと理由になる理由です。
そういう目で見れば、なるほどと思われるでしょう。
世の中の本、特にビジネス書は、1つの切り口になっています。ここ数年増えてきた「起業」1つを取ってみても、「年収1000万」「月5万円稼ぐ」「副業で月〇万円」「かわいいままで年収1000万」というふうに、本当に様々です。
多くの情報を載せている雑誌にも、明確なターゲットと確固たるテーマが必ずあります。
・「知る」とは
本は、様々なことを教えてくれる、私たちが物事を「知る」ことのできる媒体です。
たった1つのことしか書いていないなんて。。。
とそれを物足りなく感じる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、同じボリュームなら、少しでも多くのことを知りたいと願うのは、情報氾濫社会の特徴であり、弊害だと言わざるを得ません。
どこでも誰もが「検索」1つで、どんなことも調べて分かってしまう。
そんな社会にいるからこそ、1つのことを掘り下げてとことん知り、腑に落ちてはじめて、本当の意味での「知る」と言えるのではないかと思うのです。
まとめると、
・切り口を一つに絞ることで、分かりやすくなる。本は「分かりやすい」ことが大前提。
・今ある本がそう。
・1つだと本当の意味で「知る」ことができる。
・2つ以上あると、「どれも実践できないし、途中でムリと思って読むのをやめてしまうかもいれない、残念な1冊になる」
いかがですか?
「なぜ本は「1冊1テーマ」なのか。2つ以上あるとどうなるか」についてでした。
もちろん、あなたのノウハウにも、切り口は複数あるはずです。
そこで次回は、「ノウハウからどうやって切り口を見つけるのか?」についてです。