こんにちは 市川弘美です。
私は今50代ですが、最近、終活関連の書籍をよく読むようになりました。50歳を過ぎたら、急に60歳以降が目の前に感じるようになったからです。また気力・体力があると自分で感じているうちに、いろいろと整理しておいたほうがいいなと強く思うようになりました。40代の頃とは明らかに意識が変わりました。
終活は何歳から始めなくてはならないという決まりはありません。何歳くらいがちょうどいいという目安もありません。なぜなら、人はいつ死ぬか分からないからです。けれど必ずいつかは死ぬときがきます。老衰かもしれないし1年後に交通事故にあって帰らぬ人となるかもしれません。
私の考える終活は、おもにお金とモノの2つの整理です。
私は昨年、老後のお金のプランをたてる機会があり、これも終活の一つだなと思いました。一応私が95歳くらいまで、夫が90歳くらいまで生きるプランです。老後のお金のプランとは、”今”から死ぬまで、いくら収入があり、何にいくら使うのかというプランです。それをこの先40年間計画しました。
洋服や靴、書籍や書類もかなり整理しました。
今整理していても、まだ洋服も書籍も買いますから、この先増えます。ですが、整理しなければ増えるいっぽうで、整理するのが嫌になるくらいに増えてからでは遅いですし、今後は気力・体力ともに落ちていきます。
やってみて分かったことは、「肩の荷がおりた」ということ。それまで老後のお金は、年金と預貯金でやっていこうと漠然と思っていましたが、この”漠然”はお金に関しては通用しないことも実感しました。Exelで作ってみると、マイナスを示す赤い数字が目に飛び込んできました。老後も旅行や茶道など好きな事は続けたいですし、様々なライフイベントが待ち受けていますので、赤字は解消しなくてはいけません。
「見える化」により、お金の不安を解決し、残りの人生を明るく軽やかに生きていきたいと思います。ただお金の不安を解決したと言っても、老後に使えるお金が既に用意されているわけではありません。それを、これから計画的に用意し消費することができるためのプランを立てたということです。
終活には、ある程度の時間がかかります。面倒くさいのは事実で、私も面倒くさいなと思いながらも、お金の計算やモノの整理をしていました。もしも、時間をかけてやらなければ、何年後かには家はモノであふれ返り、お金は行き詰まっていたかもしれません。
それと終活は「一度やれば終わり」ではないのが、またまた面倒なところです。日々「更新」していかなくてはいけません。収入・支出は、急な出費や病気があれば思い描いたようにいかないこともあります。心が変わり、欲しいモノが増えるかもしれません。終活のための計画や整理は「更新」が必要なのです。
終活ツールの一つに「エンディング・ノート」があります。これがやってみると、とても有効だということが分かりました。気がかりなことから片付けることができるのは、大きなメリットです。
自分の50年余り歩んできた人生を、おおまかですが振り返ることができます。「余命1年としたら?」の答えを書くことで、何を大切にしてきかのか、どういう逝き方をしたいのか、決めている事も迷っている事も含めて自分の本心を知ることができます。
エンディング・ノートは書店の「終活コーナー」書棚にたくさん置いています。そのうち「未来をデザインする」というコンセプトで終活を助けてくれるのがこちらの1冊です。
過去の成功も失敗も整理し、そして決別して、終活という「未来」に向かって人生を歩んで行きたい方のためのエンディングノートです。