第1話 人生を変えたひと言

言葉で未来をつくる 市川弘美です。
この記事から連載で、私のブックライターという仕事への理解を読者の皆さまに深めていただきたく、私がライターとして独り立ちするストーリーや仕事への思いをつづります。第1話は「人生を変えたひと言」です。

私がライターになったきっかけは、「弘美さんの文章、個性がないから、ライターに向いているよ」と声をかけられたことです。
その時、私が思ったことは、「確かに私の文章は個性がない、向いてるんだったらやってみようかな~」くらいの軽い気持ちでした。

実際にライターになってみると、私の個性は要らない、あってはいけないことが、よく分かります。
なぜなら、「誰かの代わり」に書く仕事だからです。

書籍だけではなく、ホームページ、プロフィール、チラシ、ブログ、メルマガ等々、その中の発信者は、市川弘美では決してありません。
発信者は、「お客様とのコミュニケーション」をするために発信しています。もしも私の個性が出たら、アウトな仕事なのです。

「誰かの代わり」に書く私は、自分の個性を押し殺して文章を書いているわけでもなく、依頼者に必死で合わせているわけでもありません。依頼者の話を聞いて、その方の思いや自分の中にあるものを汲み取り、文章にしています。
文章に個性がない、というのは無意識にやっていて、むしろ、私の強みのようです。

こんな経緯で私はライターになりました。
次回は、ライターになった初めの頃に私がやっていた仕事、私がライターになって分かったことなどをお伝えします。
お楽しみに!

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